会 期 2008年 5月10日(土)〜5月24日(土)
11:00〜17:30(日祭日休廊)
会 場 東京造形大学附属ZOKEIギャラリー
展覧会主旨
このたび、原健先生が35年にわたり指導された東京造形大学を退任することとなりました。その間、多くの学生達を絵の世界へと導きながら、旺盛な好奇心と尽きぬ制作意欲を持ち続け、版画からタブローに至る数多くの作品を作り続けてこられました。根源的な描くことのかたちと、無限な色彩のうつろいを、極めて純粋な造形要素とした作品「STROKES」は、周知の国際的評価を持つものとして、多くの人々の目に触れるものとなりました。またその後は自由な変容を求め、命あるかたちを鼓動のような動きある筆跡と雅やかな色彩とによって、作家独自の造形理念を実現させた「ASUKA」へと昇華しています。これらのどの時代の作品も、若い芸術家達に常に新鮮な芸術の息吹を吹き込み続けてきました。そして「版表現」という言葉を早い時代から提唱し、今は広く使われるようになった功績も多大であります。
本展は、原健先生の代表的作品を一同に展観し、それら多くの作品達から、その足跡を辿り、我々が再び芸術への憧れを感受する機会となることを願っています。
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