森岡祥倫 8期 デザイン学科映像専攻
東京造形大学造形学部デザイン学科部教授
専門分野:メディア文化研究、芸術と科学技術の相関史
高尾時代の東京造形大学を卒業してから四半世紀あまり、時代の風をうけてフルスロットルで疾走してきた感があります。そしてふと気づけば、世はローギアとバックミラーで進路の手探り状態。あまつさえ、家庭から企業はては国家にいたるさまざまな場で、心と生命の安寧を脅かす倫理崩壊が起きています。そうした時代の造形は、かたちをつくるという普遍的な人の営みは何を弁え、何を自身に諭すべきか、学生諸君や同僚教員とともに探っていきたいと思っています。
■プロフィール
1952年生。東京造形大学卒業。筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。映像制作会社、出版社勤務を経てフリーランスのプランナーとして活動(1985〜94年)。企業や自治体の芸術文化支援事業に参画するとともに、各地の大学でメディア論、現代美術、映像学に関する講座を担当。とくに1960〜70年代の対抗文化、ポスト・モダン表現、メディア・アクティヴィズムの関係について領域横断的な研究を行ない各誌に発表する。近年は初等・中等教育ないしは特殊教育における情報技術の可能性を検証する目的で、各種のワークショップを養護学校等で実施。主な著作(いずれも共著)に、『情報デザインシリーズ Vol.6:情報の宇宙と変容する表現』(2000、角川書店)、『社会とアートのえんむすび1996-2000:つなぎ手たちの実践』(2001、トランスアート)など。公的助成を得た主な研究に、〈イメージ・感性開発のためのメディア活用及びリテラシー・総合学習パッケージの開発〉平成13〜15年度 文部科学省科学研究費(基盤研究A)、群馬大学、多摩美術大学他による共同研究、〈特殊教育における芸術表現支援システム〜対話型メディアを応用した教具・教材の研究〉平成16年度 日本私立学校振興・共済事業団 学術研究振興資金、大阪成蹊大学芸術学部、などがある。東京工芸大学芸術学部・同大学院および大阪成蹊大学芸術学部の専任教員を経て2007年より現職。
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