元々音楽が好きで、就職を考えた時も好きな事でなければ続けられないという単純な理由で卒業後、希望だった音楽系デザイン事務所に就職。そこで基礎を学びソニー・ミュージックコミュニケーションズに転職、8年間在籍し、CDジャケット、コンサートパンフ等、音楽中心でデザインの仕事をしてきました。2003年にソニー・ミュージックを退社、独立し現在は「有限会社ROOTS」という名前で会社を立ち上げ変わらずに音楽のグラフィックデザインを手がけています。実は大学在学中に「ROOTS」という名前とロゴを作っており、将来フリーとして独立したら絶対この名前とロゴでやっていくんだ!と独り工房の印刷室(懐かしいです)で夢想していたのですがこうして実現できたのは本当に嬉しい限りです。振り返れば卒業してから10年以上、自分の夢だったグラフィックデザインの仕事でずっと飯を食べてこれたことに驚きつつ、時の経つのは早いモノだなあと感じております。CDはそれを買った人のその時の気持ち、想い出を封じ込めます。何年か後にそれを見たり聴いたりするとその封じ込められたモノが蘇る素晴らしいタイムカプセルだと思います。ほとんど徹夜や泊まり込みの生活で(笑)、グラフィックデザインはきつい仕事ですが、自分の創ったCDジャケットが世の中に出て、また若い人に刺激や夢を与えられるんではないかと思うと、つくづく幸せな仕事だなと感じます。
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