街で見たビル建設の工事で、現場の人達が建物に合わせたネットを張り始めた。普段見慣れているモノなのにその行程を観たときに、久々に居心地の良い感覚を覚えた。無駄
の少ない作業と、その出来映えに感動すらしてしまった。数日後そこを通
ったとき、そのモノの一片が扉のように開きコンクリートを流し込むスタイルを見せていた。また数日後そのモノは、溶接作業による火花で熔けない素材のモノに変わっていた。
こんなきっかけで、取りあえず自分も同じネットを手に入れた。しかし、そのネット一つをとっても、塩化ビニール製、ポリ加工製など素材の違いや、地球環境重視でのモノなど様々なモノが有り、また色にしても素材感にしても微妙に特徴があった。そんな中から、気に入ったネットを選びこれで造形したいと感じるようになった。
素材(出来事)から触発されて造形をする(ペインティングをする)という事、その行為を表現する事が自分にとって大切な問題となっている。
あのビル建設でのネットが現場の人達によって、今はどう変貌したモノと成っているのか…、
楽しみである。以上 。
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