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就職後の留学の利点は、自分が何をしたいか理解しているので、何を学ぶべきか、教師が何を言おうとしているのか、より明確に分かる事だと感じました。
卒業後就職し、実際の仕事のなかでようやく自分が何を学んだのか学ぶべきだったのか理解した経験は少なくなく、それを経験した後の学習というのはより効果的で価値のあるものでした。
そもそも私の留学の目的は技術向上はもちろんの事、より多くの人に会うこと、中でも自分に共感、共鳴してくれる人、自分のデザインを評価してくれる人に会う事で、自動車デザインのような大きなグループの中で自分のやりたい事をするためには、それが一番大切だと思ったからです。そのために私がここでした事は自分の色を信じその方向の最先端を行く事でした。目にとまるために抜きんでる事は必須、そして、それが自分の色であれば、それに惹かれた人は自ずと自分の方向性を支持すると感じたからです。イギリスもしくはコヴェントリーにはそれを許す、もしくは最適な土壌がありました、大学そのものには日本のそれと大きな違いはないのですが、それを取り巻く環境が大きく違うようです。産学協同というか、すべての課題は企業によってだされ、そのチェックや指導はその企業のチーフクラス以上のデザイナーによって行われました。また彼らは私たちにクリエイティブであることを許し、求めました。もちろん企業は人材を探しているわけですが、彼らからはそれ以上の投資を感じました。またその結果は直接採用につながることも多く、そんな実践的な環境の中の学生たちのレヴェルは非常に高く、(というよりそれが学生の質を上げているのかもしれませんが。)刺激的です。これが卒業直後の留学であれば彼らについていく事は容易ではなかったでしょう。
このような環境の中でこの1年、私は自分自身であることに自信をもち、またそれは支持されました。もちろんそれは自分だけではなく人とのかかわりの中で身につくものですが、私のこの1年で向上したものは、そんな“人間力”とでもいうものだと思います。この一年をきっかけにそんな人間力により磨きをかけていきたいと思います。
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2000年9〜12月 "映画007のためのボンドカーデザイ"/フォード後援プロジェク
2001年1〜4月 "2010年ヨーロッパマーケットのための自動車デザイン"
/PSA(プジョーシトロエン)グループ後援
2001年4月 PSAグループ、アドヴァンス−デザインスタジオ、フランス採用決定
(7月入社予定)
2001年5〜9月 卒業制作/PSAグループ後援
2001年9月 卒業予定
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