東京造形大学での出会い 当時の東京造形大学美術専攻I類(絵画専攻領域)は、先生も含め抽象表現全盛期で描写タイプの具象画は皆無でした。「具象画を描きたいのなら造形大学ではないよね。」と言われる始末。それでも自分は形あるモノを描くことで表現したいと思い、オリジナリティってなんだ?自分しか出来ない表現って?と毎日試行錯誤しながら描いていました。それと同時に「記憶ノート」というものを書いていて、好きな作家、身近な絵など美術に関する事や日常の何気ない事の記憶を辿り書き記しました。火の無いところに煙は立たない。では無いですが、自己の記憶や経験からしか作品は生まれない。と考えたからです。