船はビルの水路をぬうように大海へ進み、やがて緑多き島に着きます。19世紀中頃までは海そのものが他国との距離であり、物も情報も海からやってくるものでした。しかし、今や情報は世界中のどこからでも瞬時にめぐり、交通網の発達は人や物を遠くから短時間で運ぶ時代となりました。 この島々は大都市東京にありながらインフラの狭間に置かれ、観光客も減り、過疎で不便なところになっています。しかし、この地には独自の風土があり、文化があり、日々の生活があります。壮大な自然の産物である美しいが、時に火を吹く山があります。