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協賛団体展覧会レポート アートラボはしもとオープンイベント「はじめまして アートラボ」
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 本施設「アートラボはしもと」は現在構想中の相模原市美術館建設計画に先駆け、相模原市が主催し、同エリア近隣の美術・芸術系大学(東京造形大学・多摩美術大学・女子美術大学・桜美林大学)と基本協定を結び、小学校(小学生)・大学(教員・学生)・若手作家(美大OB)・企業など、産官学と市民が連携しながらアートによる人材育成とまちづくりを目指す、地域に根ざした文化発信基地です。

 マンション販売センターをリノベーションし、オープニングイベントとなる本展「はじめましてアートラボ」においては、市よりプロジェクトの依頼を受けた大学(教員・OB作家)・市民(NPO)が各ブースを担当し、作品の展示、公開制作、ワークショップなどが行われました。

 本協賛事業「おハながらート・プロジェクト」は施設近隣の児童公園に集う子ども達、家族をモデルに、当施設アトリウムガラス壁面(W16×H6M)を和紙で覆い、人物シルエットをステンシルで描いています。ガラス越しに光が透過され、室内へはステンドグラスをイメージした色彩空間が現れ、また日暮れからは室内のライトが屋外へ、制作進行のショーウインドーとしてインフォメーションされます。

 会期中開催のワークショップを通じて来場者は作品制作へ参加することができます。来場者は折り紙による紋切り型を作り、描かれた人物シルエットへコラージュしてゆきます。そこで暮らす人々がモデルとなり、その家族、友人が作品制作へ自由に参加できるアートプロジェクトです。


 ワークショップ終了時には600枚を越える「おハながら紋切り」がコラージュされ、日に日に作品を彩ってゆきました。不特定多数の人々が交差する「環境を作品化する」本プロジェクトは、アートの生成のプロセスを「そこに暮らす人々」と共有することで、同時代を共に生きる、お互いの存在を尊重する関係性の在りようを示しています。

 ワークショップを通じて、他者に「花を贈る」 行為には"幸福な"メッセージが込められています。プロジェクト遂行においては、本学絵画専攻領域・生嶋順理教授、木下恵介教授協力のもと、2011年度新設のハイブリッド科目非常勤講師・村林基氏、松本三和氏、版画家の西平幸太氏をプロジェクト・メンバーに、OB、学生ボランティア・スタッフ(美術・デザイン学科を横断した幅広い専攻領域からプロジェクトに賛同する本学学生有志)を集い、延べ100人を越える人材が準備に携わりました。

 メンバーによるボランティア・スタッフへの指導もまた、本プロジェクトにおける当施設の特性(アートによる人材育成とまちづくり)に合致し、共同制作を通じた他者との連動を、また本学内における教員-OB-学生のネットワークをより強固にし、学外における教育的プログラムの可能性を示唆するものとなりました。今後さらなるネットワークへの展開が期待されます。

プロジェクト・リーダー
27期 美術学科 美術T類 佐竹 宏樹(ハイブリッド科目・非常勤講師)




アートラボはしもとオープン記念「はじめまして アートラボ」
【会期】
5月3日〜6月24日
【会場】
アートラボはしもと
【時間】
9時〜17時 休館日:水曜日 入場無料
【主宰】
相模原ロータリークラブ
【協賛】
東京造形大学校友会
【協力】
(株)富史産業・アワガミファクトリー・東京造形大学有志

制作スタッフ
本学教員
生嶋順理(常務理事/16期)、木下恵介、村林基(29期)、松本三和(29期)、佐竹宏樹(27期)
卒業生
西平幸太(40期)、入野陽子、宮腰梨実(40期)、山田梨恵(40期)、生嶋なぎ(27期)、木下直耶(38期)、青木豊(39期)、村上真之介(38期)
在学生
大平歩(41期)、西川太貴、植木陽香、増田奈緒、山田祐梨子、大川リサ、河野ふみ、川村景、田中茜、千葉敏子、深野宣孝、大杉祥子、尾形愛、加藤光希、亀川沙也乃、小林広季、奈倉さき、二井矢春奈、和田博敬

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