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協賛団体展覧会レポート「つきだせ大産婆市!」
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やちゃおう倶楽部は6月8日から7月4日にかけて、東京造形大学と大さん橋の協定事業『つきだせ!大産婆市!』を開催いたしました。アート展示及び、パフォーマンス公演の会場となった大さん橋 CIQプラザ・出入国ロビー(Aギャラリー)は、外国客船の入出港時には税関・出入国管理・権益などの用途で使用されている場所です。この約2,000m2という広い空間を、いつもとは違う空間に変えるために、250枚の輸送用木製パレットを会場に運ビ込み、それらを組み合わせることによって路地のような展示空間を作り出しました。作品展示者は東京造形大学の学生及び大学院生・卒業生が中心ではありましたが、60歳代〜80歳代の方々の参加もあり、若い展示者との交流も生まれました。また、大学の施設である CS-LABで、学生達とワークショップをしながら制作された作品もあり、大学施設と公共施設の間にフローが生まれた事は今後につながる一つの成果でありました。

やちゃおう倶楽部のパフォーマンス公演「半島」に関しては、5〜6月のあいだ制作場所として大さん橋の会議室を使用することができ、充実した制作を行うことが出来ました。この作品は横浜を中心としたフィールドワークによって作られたものです。

展示には、子供や外国人を含む多様な人々の来場があり、CIQプラザという空間が、通常の美術館や劇場とは違う可能性を持った空間であると感じました。この可能性の上に、大学から様々な試みが持ち込まれることで、新しい文化が育っていくでしょう。

このような企画は我々にとっても、大さん橋にとっても初めての試みであり、搬入出の処理、広告の展開、空間の使用方等多くの課題に直面しましたが、大さん橋の職員の方々の協力もあり怪我人無く終えることができました。また、今後大さん橋と大学とが連携し合いながら、文化事業を進めてく上でのサンプリングとして考えた場合にも、大変意義深いものになったのではないかと思います。
まだこのCIQプラザという空間は、“可能性を持っている”という段階にあると思います。色々と難しい面もありますが、努力次第で文化的な場としての機能を備えた場になっていくはずです。第一歩目として今企画を行いましたが、この可能性を学生の皆さんが大さん橋の方々と協力し合いながら、推し進めていって下さることを願います。


39期 デザイン学科 映画専攻 伊藤浩志


展覧会概要
【企画名】
つきだせ大産婆市!

【開催場所】
横浜港大さん橋国際船ターミナル Aギャラリー(出入国ロビー)
横浜港大さん橋国際船ターミナル CIQプラザ

【開催日時】
大さん橋 Aギャラリー等展示 6月8日(金)7月4日(水)[27日間]

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